読み終わりました。宮部みゆきの本は読みやすくて(各登場人物の背景を毎回丁寧にしてくれるので順序だてて話を理解しやすくてトロトロ読む私にはぴったりです)、私はすごく好きです。C平曰く宮部みゆきの書き方で特徴的なのは無駄な事も書かれていることだそうです。ミステリーだと途中に訳の分からない人が出てきたり物事が起こったりすると大抵クライマックスでその物事が重要な位置を占めていますが(そうすると何となく想像できちゃってつまらないですよね)、宮部みゆきの本は例外だとか。確かにそうかも、さずがC平君よく気づいたね、私なんて言われなかったら絶対分からなかったよ。C平曰く「最後に模倣犯の意味がようやく分かったよねえ」。確かに!本当に最後に来るまで分かりませんでした。私は個人的には有馬義男(孫娘を殺され娘が病気に臥す中整然と振舞っている昔かたぎの職人さん)という登場人物がいるのですが、彼がすごく尊敬できる人物像で曳き付けられました。途中に出てくる彼の言葉に目から鱗で感銘を受けました。その事をC平に言うと、「えー、それ僕がいつも君に言ってる事だよ」。しまった、もっと人の話は聞かないとね。C平を甘く見ていましたよ、ごめんよ。